もうずっと前、あるゲーム好きのための(?)もう誰も書き込まないチャット掲示板サイトがあったんだけど、そこに唯一書き込んでる『とんこつ』という人を発見。名前からして私と同じ九州人かな?と思い、負けじと『おっしょい』(博多祇園山笠の掛け声)というハンドルネームで話しかけてみた。
『とんこつ』も、待ってましたという感じでゲームの攻略法とかの話がはじまり、他にどんなゲームが好き?とか。僕が買ったばかりのWindowsマシンの操作方法も教えてもらったりとひとしきり盛り上がって。そして気になる事を質問してみた。
僕 「それで、とんこつは、どこの人?」
とんこつ 「え?何が?学校のこと?」
僕 「あ、学生さん?何県に住んでるの?」
とんこつ 「何それ?」
僕 「住所だよ?」
とんこつ 「ちょっと待って、お母さんに聞いてくる。」
僕 「えー!ちょっと待った!いいよ聞かなくて!とんこつって小学生?」
とんこつ 「うん。」
その時僕は30歳。とんこつは「俺の親の歳とあまり変わらないじゃん!」と言いながら、それ以来その掲示板で『とんこつ』とのチャットをちょくちょく楽しむようになった。
ある日、とんこつが、別の掲示板で暴言を書き込んだことで、みんなから仲間外れにされてると教えてくれて。でもその掲示板には行きたいのだとか。僕はそんな彼にこう書きこんだ。
「その掲示板やそこのみんなの事が好きなら、ちゃんと謝ってごらん?」
そしたらとんこつ、
「もう違うアカウントの名前を作って入ったよ〜」
だって。笑。
そういう方法もあるのかと思わず苦笑いしながら納得したけど、何日もせずに
「俺って事がバレてしまったよ!何でだろう?」
と、とんこつの書き込みが。
「やっぱり文章のスタイルなんかでバレたんだね。その掲示板にこだわらず、他の掲示板を見つけてもいいと思うし、どちらにせよ悪い言葉は掲示板に書き込まないようにした方がいいよ。」
と書きこんだ。すると、とんこつは
「いやだよ〜また違うアカウント作るもーん」
だって。笑
それから何日も書き込みが無くって、その掲示板の存在もすっかり忘れてたんだけど、1年くらい経った頃にふと思い出した。
久しぶりにブックマークを辿ってそのページを開くと、半年前くらいに何日かおきにいくつかの書き込みが。
⚪︎月⚪︎日 「おーい」
⚪︎月⚪︎日 「おしょいさーん」
⚪︎月⚪︎日 「おしょいさん、ちゃんと話聞いてくれたのに、色々相談に乗ってくれたのにごめんね。もう悪い言葉書かないよ。帰って来てくれよー」
⚪︎月⚪︎日 「おーい」
⚪︎月⚪︎日 「おしょいさーん」
それがその掲示板の最後の書き込みになってた。
そこに確か何か返事を書き込んで、ちょくちょく見に行ったけど、もうその掲示板にそれ以上の書き込みはなかった。
それにしてもとんこつ、ちゃんと謝ってとても偉かったな。
でも、もう忘れてるだろうな。