子供もいつしか親の手を離れ、恋をし、結婚し、家庭を持ち、
運が良ければ自分の子を授かります。
大人になれば後輩や部下、子供たちに色んな事を教えていくわけですが
自分が親の手を離れたと言っても、また、自分が長として家庭を持ったとしても、
自分一人の力で今の生活があるわけではありません。
小さな種だった自分が、いつしか大きな木(大人)になり、
子供である小さな実を育み、地面に落として自立させる為には
地中にあるたくさんの養分が必要です。
お察しの通り、親や先輩や先祖たちは、枯れ葉となり脈々と地中の養分となっています。
つまり、こうして生きている自分の血となり肉となり
しっかりと私たちの一部になっているわけです。
私たちもいずれ、後輩や子供、子孫たちの養分となれるよう、立派に枯れていくわけです。
中国の言葉、『落葉帰根※』を私は上記の様に解釈しています。
自分の子供や慕ってくれる後輩は可愛いですよね。
本人たちに伝わってるかわかりませんが、どうか幸せになってほしいといつも願っています。
今を生きる自分の先祖は、顔を知ってる両親と両祖父母だけでも
父、母、父方の両親、母方の両親、合わせて6人の血(命)を受け継いでいて
比較的最近亡くなられた先祖、江戸時代くらいの10代前まで遡っても全員で2,046人にもなります。
もちろん、もっと昔から人類は誕生しているので、先祖の数は天文学的な人数になります。
先輩や先生を入れると尚の事です。
そしてご先祖の皆さんは、あなたに「どうか幸せになってほしい」と願っているはずです。
また、それはあなたの愛する人も、友達も、すれ違う人はもちろん
地球上の全ての人間に当てはまる事だと思います。
(落葉帰根:落ち葉は根に帰る。人はいずれ故郷に帰るという意味で使われています)