何年前だったか。
現在は高校2年生の三女が(我家は四姉妹)三歳くらいの頃の話。
朝早く起きた日曜日。一人でゆっくり映画を観ていたら、三女が起きてきてウロウロしている。
トイレと寝室を行ったり来たり。
『何してんの?』
『何かね汗をたくさんかいて、布団が濡れてる』
悪びれた様子も無く、真顔で。
いやいや、おねしょだろ〜と思い布団を見に行くと、案の定。
こんな時に限って妻が朝早くから外出していたので、すぐに三女を風呂に入れて着替えさせた。
おっと忘れないように、布団も外に干しておく。
幸いにも晴天。
他の娘たちはまだ起きてこないので、三女と二人で朝食。
『何でオムツしてなかったの?』
『もうお姉ちゃんだしね』
昨年四女が産まれ、少し姉の自覚でも出てきたのだろうか。
『それにもうすぐ四歳になるからね』
パンを頬張りながら、偉そうに言う。
『でもあれは汗じゃ無いよね』
私が笑いながら言うと、娘も笑ってる。
『失敗してたね。でもどっちかわかんなかった』
そのまま二人で朝食を済ませ、のんびりとした午前中を過ごした。
午後に妻が家に帰ってきた。
しばらくすると予想通り、外に干している布団を見て大きな声を上げた。
『信じられない、何で』
何でもナニも子供の整理現象は仕方ないじゃない。
ベランダに行くと三女と何か話している。
私に気がついた妻は、また大きな声で同じ言葉を発した。
『信じられない』
『しょうがないじゃないのわざとじゃ無いんだから。まだ三歳だし』
私の心配をヨソに、妻は笑顔だった。
『そうじゃない。パンツを履き替えさせて、布団を干してくれたの』
『貴方がそんな事をしてくれたなんて。やればできるじゃないの』
そっちか。よく考えたら結婚して布団を干した事が無かった気がする。
何事もやれば出来る。
とってもほっこりするお話、愛に溢れた、素敵な日曜日ですね〜🌞
その日の夕飯はまたいっそう美味しかったでしょう。
とっても温かい気持ちになりました!ご投稿いただきありがとうございます!